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「吸血のデアボリカ」1970年イタリア・スペイン・西ドイツ・イギリス合作

前回取り上げた「吸血処女イレーナ・鮮血のエクスタシー」の監督ジェス・フランコが文芸路線を貫いたマジメな一本です。
文芸をめざしすぎたのと、
監督本来のゆるゆる路線が合体して
ゴシックなムードが高まったかと思うと(手抜き演出で)急降下したりする、いわゆるB級ど真ん中。

しかし!そこが好きなんです!

原題「COUNT DRACULA」
Christopher Lee Jess Francos Count Dracula 02
吸血するたびに若返るというアンチエイジングなドラキュラ。

新聞の番組欄の深夜放送までチェックしていた高校時代、まだビデオデッキはなく、
寝坊ができる夏休み中は、怪奇映画特集を観まくりでした。

妹も一緒に見たらしく「デアボリカ」という言葉が忘れられないとか。
フランス語でDiabolique 「極悪非道な」とか「悪魔のような」とか、そんな言葉です。
(そう言えば「ジョジョ5部」のディアボロも同様か)

見て下さい↓クリストファー・リーの押さえた迫力で演じるドラキュラ伯爵!
ほとんど瞬きしないのです。

鏡に映らないのを不審に思う弁護士を無言で圧倒したあげく、無視。これはすごい。強引なドラキュラ伯爵です。

東欧の素朴な列車や趣のあるドラキュラの城
そこを訪ねる青年弁護士に向ける村人達の怖れと哀れみの眼差し、
蜘蛛の巣だらけの燭台、
do1.jpg

3人の女吸血鬼
狙われる美女
do2.jpg

伯爵を倒そうとするへルシング教授達に加えて重厚なテーマ曲、
定番はがっちり押さえています。
ヒロインの友人ルーシーが先に襲われ吸血鬼になり、
do3.jpg

木陰から少女を誘うシーンが高校生の頃にはエロくてたいへん印象的でした。
Soledad Miranda Jess Francos Count Dracula 02
ルーシー役のソリダット・ミランダはジェス・フランコ監督のミューズで、数多くの彼の映画に出演しましたが、
惜しくも1970年に事故で亡くなりました。

「ゴシックな吸血鬼映画を撮るぞ~~~」というジェス・フランコのやる気が伝わってくるフィルム。
なので、テンポは遅めなのが、また独特のB級ムード!
こういうゆるゆる系の映画はゆったり時間のある若いうちに味わっておくといいのではないでしょうか。
年寄りになると、何かと気ぜわしくなって「あ~、もういいわ」って、観なくなるんです。


今回のプラスワン

えー、吸血鬼の原型が「血を吸って赤黒く膨れたオッサンの死体」で、ロマンのかけらもなかったのに
なにゆえ「伯爵」にまで上りつめたのか。

1897年にイギリスの小説家ブラム・ストーカーが発表し
すぐにロンドンで舞台化された怪奇小説の古典「ドラキュラ」。
舞台上で犠牲者を襲ったドラキュラがすぐに姿を消したように見せるために
あの大きなマントが必要だったのです。
下水施設がなかった時代、糞尿を階上から道路に投げ捨てていた時代、
服を汚さないようにマントは紳士の必需品でした。
そのマントを大きな立て襟付きにして、舞台でドラキュラの必須アイテムにしたのです。
do4.jpg

ついでに、室内劇でしたから他家を訪問するという展開上、きちんと礼儀作法を身につけている必要があり
ドラキュラは紳士の仲間入りをするハメになりました。
なんということでしょう。
ロンドンの匠の手によって、赤黒い死体だった吸血鬼は変身をとげたのです。

ちなみに吸血鬼vampireの語源はセルビア語のvampirとする説が有名です。
ほかにもスラブ系言語説やギリシャ語説もあります。
ドラキュラはワラキアのヴラド3世のあだ名のドラクル(竜の息子・悪魔の意味もある) draculが元になっています。
ゆえにドラキュラは吸血鬼の中の一氏名で、吸血鬼全体を示す名ではありません。

ヴァンパイアを少しもじったバンパネラとは萩尾望都の漫画「ポーの一族」で使われた造語ですが
少女期にこれを読んでしまった人は吸血鬼=バンパネラの図式が定着しているケースがあり、
私などはまさにそのケースで
ハリウッド資本のモンスター的な吸血鬼映画に今一つ乗り切れないのは
そのせいかもしれません。
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