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「愛と哀しみのボレロ」1981年公開フランス製作

原題「Les Uns et les Autres」
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映画はこの言葉から始まる。
「人生には二つか三つの物語しかない。しかしそれは幾度も繰り返される。
その度ごとに初めてのような残酷さで」ウィラ・キャザー

映画館の椅子に座って、私は思った。
「人生に二つか三つの物語しかないなんて、寂しいものじゃないか。」
若すぎて欲張りな子供だったので、そう思うのは当然だった。
もちろん深い意味など分かってない。

今はなんとなく分かる。
キャザーのいう「物語」とは
「生まれながらの気質や意思決定のパターンが、人生のある場面で不幸を呼ぶ時に発揮されるさま」と思える。
だから、二つか三つで十分だ。これが10もあったら不幸の連続だ。
幸いなことに私のパターンははっきりしている。
「肩に力を入れて、無駄に頑張りすぎる。」
「自ら助けを求められない。」
「他者との境界線が分からない(他者を他者と認識できない)ので、人づきあいが疲れるため、人を怖れる。」

で、キャザーの言葉が映画のどこに通じているのか。
それがよく分からない。あと10年くらいしたら分かるかも知れない。

CMの踊るジョルジュ・ドンの凄さに騙されて観に行った。
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故人になってしまったドンの「超絶オーラと超絶アントルシャ・シス!超絶ジュテ!汗!」映像にたっぷり浸れます↓


映画は長かった…。
バレエシーンになると目が覚めるが、映画の後半はもう少しで寝てしまうところだった。
監督クロード・ルルーシュは、音楽に乗せて現代史を洪水のように流す。
内容は、1930~60年代、パリ・ベルリン・モスクワ・ニューヨークの音楽に携わる4つの家族を中心にした欧米現代史。

最初は登場人物もよく分かる。
ロシアのバレリーナのカップル(後に男児セルゲイを残して夫は戦死)

パリのピアノとバイオリン奏者の夫婦
(ナチスのユダヤ絶滅政策で夫が死亡、妻は生還するも、逃がした男児は行方不明になり、探すうちに精神を病む)
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ドイツのクラシック指揮者夫婦(夫はナチス協力者として非難され、妻は爆撃を生き残るが子供が死亡)
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アメリカのジャズ演奏夫婦(妻は自動車事故死)
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など、あちこち飛びながらも、まだ分かりやすい。

ところが、時が進んで彼らの子供世代になると、
俳優の一人二役のためと登場人物多すぎて、話が込み入ってくる。
ドイツの指揮者がパリで愛人にした女性↓はフランス国の裏切り者と罵られ、
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田舎で女児を残して自殺。

成長した女がパリに出てくる年がアルジェリア独立戦争が終わった1962年だ。
この辺で一気に眠気が襲う。
アルジェリアがどこの国から独立したって?フランスです。
フランスは1954年から長い戦争を続けていましたが、第2次大戦で荒れ果てた欧州の状況と東西冷戦の激化で、
ついにアルジェリア独立を認めました。
100年以上の間、文化的にもフランスの一部であった国土を失い、痛手を負い、気分は負け犬です。
上の4行をそれほど知らないまま観たので、
映像に漂うやるせさに関してもちんぷんかんぷんでした。

そして、謎のジャズダンスシーン↓(炎上する車や救急車が走るスタジオで踊りまくる)があったりして、この辺は欧州テイストが全く理解できず、頭はすっかり混乱する。
「文化がちが~う!」


そして4つの家族とその周辺の人々が集い始める。
音楽はミッシェル・ルグランとフランシス・レイ担当だけあって、音楽だけで酔わせるシーンもある。
「世の終わりの香り」↓
Les uns et les autres - Un parfum de fin du monde

キリスト教圏で「世の終わり」というと、終末論だろうけど、
いまいちピンと来ない…。やはり「文化がちが~う!」

やっとラストの有名なベジャール振付けの「ボレロ」のシーン↓
(若干一名眠っている観客が印象的)


それで、どうなったの?と言えないところがこの映画。

終わりがないも同然!で、終わる

人に歴史と美と音楽あり、セーヌ川の橋を渡る赤十字のトラックの先に道は続き、川は流れる。
そんな感じ。
人の世を俯瞰する眺めだ。(それで、キャザーの言葉の「人生」と繋がるのかな。まだ分からない。)

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今回のプラスワン

レコード店と私

昭和50年代後半(1980年代前半)は田舎町にもレコードを売っている店が2~3件あった。
アイドル御三家時代のあとだけに歌謡曲はよく売れていた。
だが、映画音楽となると、川を越えて国鉄(JRのこと)の駅前の店まで行った。
しかし、店主が映画に疎いと
「ブレードランナー」のオリジナルスコア盤を注文して
「炎のランナー」のサントラ盤が届いたりするのだった。
確かにどちらも作曲者はヴァンゲリスだけど…。

学生時代は徳島駅前の数店によく寄った(常に金欠で、あまり買えなかった)。
この映画のサントラ盤はなんとか買った。
映画のビデオかレーザーディスクが発売される頃、その話を店主としたら、
「あなたはこの手の映画が好きでしょ。」と言われて
なんとなくタイプを決めつけられたような妙な気分になった。
その後、その店からは足が遠のいた。
キャザーの言葉の何かが発動したのだった。

それから平成になり、平成もかなり経ってから駅前も様変わりし、店も入れ替わり、
ある日クラシックCDを求めて、半間間口のマニアックな店に入ってみた。
うわー。
「あなたはこの手の映画が好きでしょ。」店主がいた。
私もすっかり様変わりしていたので、飄々とCDを選び、買って店を出た。

そこで買ったのは「ラベック姉妹ピアノ連弾集」
 
店主は今もマニアックなクラシックCD店を死守しているだろうか。

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