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「花の詩女 ゴティックメード」2012年11月公開永野アニメ

いきなり今世紀!しかも直近!観たのは今年(2013年)の1月25日でございます。
鉄は熱いうちに打て!

全編が永野護テイストで埋め尽くされた、ファンにとっては至福の映画。
永野護の、永野護による、永野護(と、そのファン)のための映画です。



ところで、「永野護って誰やねん」という方へ。
1986年に連載開始、単行本は累計850万部を数えるSFファンタジー(おとぎ話)漫画『ファイブスター物語』
通称『F.S.S.』の創作者、つまり創造神。
彼は『F.S.S.』の主人公にして狂言回しの光の神、アマテラスそのものと言える。
ゆえに彼が最初に設定した年表以外は、情熱と嗜好と遊び心でやりたい放題(主に残酷と優しさの極端さで)描いている。
それは誰も真似できないデザイン力に支えられ、独特どころか、ぶっ飛んだモノになっている。

このロボットを見てください。
got1.jpg

これがロボット?と疑った方、多いはずです。
ロボットに見えませんが、実はロボットです。ゴティックメード・カイゼリン、「氷の女皇帝」です。
(くううううっっっ!かっこいい、かっこよすぎるぜ!)

そういうトンデモな人物が、原作・監督・脚本・絵コンテ・原画・レイアウト・全デザインをやってのけた映画。
金太郎飴のように、どこをどう切り取っても、永野護!
製作発表から公開まで6年、その間『F.S.S.』は休止。
しかし、永野ファンはめげない。辛抱強いのです。
創造神ですから、文句言っても仕方ないのを知っているのです。

詩女(うため)のイメージボード↓ほとんどファッションショー(それが醍醐味でもあります)。
gt.png

物語は完璧にボーイ・ミーツ・ガール、いたって素直、オーソドックスな話でございます。
ただ、もう、世界観やギミックへのこだわりはもの凄い。
そして、映像になってはっきり分かる永野護の意外な一面が現れる。
それは「詩情」。
漫画では、手抜きかと思った数ページに及ぶシルエットとセリフのみのシーンがそれに近かった。
映画ではとても長い背景静止のシーン。
一つは数え歌を詠いながら、花の種を撒く詩女・べリン。
彼女は宙を舞うようにゆっくりと踊りながら、種を撒く。
その腕はバレエのポール・ド・ブラのようだ。
謎の追跡者の飛行物体がステルス編隊発進シーンもとにかく長いワンシーン。
意味を見出すより、メカニックの詩情が漂う。
そしてエンディング・テロップの都へと続く乾いた大地のシーンに種が舞うシーン。
テロップが終わると花の道が現れる。
タイトルの「花の詩女」の物語の終わりに流れる詩情は美しかった。

が!油断大敵!!

ここから先は永野の大暴走が始まる。
ファンの目から見れば、映画がどこかで『F.S.S.』と繋がっているのはメカとコスチュームで一目瞭然なのだが、
あからさまに踊るファティマ(『F.S.S.』に多数登場する美少女型コンピューター)の姿を見せられると
「ホンマに神のやることは超越してるわ」とにんまりするしかない。
とどめはスクリーンの中で振り返ったドナウ帝国皇帝のお顔が、永野護ご本人…このシーンが静止画でまた長いのなんのって…。
(キャラはドナウ帝国皇子トリハロンですが、ニュアンス、まさにこんな感じ↓)
got3.jpg

客席からもれる忍び笑い…。しかし、彼のやりたい放題を見て、ファンは満足して席を立つのでありました。

4k技術を映像に取り入れたらしく、たとえBDになっても一般家庭では劇場の臨場感を味わえない…。
せめて関連の品を並べてみましょう。

花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド
(2013/03/07)
永野 護

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花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック
(2012/10/31)
音楽:長岡成貢 歌:川村万梨阿

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川村万梨阿 デビュー31周年記念BOX ΟΔΥΣΣΕΙΑ(オデッセイ)川村万梨阿 デビュー31周年記念BOX ΟΔΥΣΣΕΙΑ(オデッセイ)
(2014/06/18)
川村万梨阿

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音楽も、詩女べリンの声優川村万梨阿さんの声も、透明感あふれる美しさです。

F.S.S. DESIGNS 3    KALAMITY GODDERS:BOTHF.S.S. DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS:BOTH
(2008/09/25)
永野 護

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永野センセー、本当にクリスティン・V(表紙の美少女)が好きなのだなぁ…。

F.S.S. DESIGNS 4  特典ポストカード付き_F.S.S. DESIGNS 4 特典ポストカード付き_
(2014/03/07)
永野 護

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↑「カーテンをめくってもまだその奥がある」どこかの帝国のような内容です。

今回のプラスワン

私は映画館で見る場合、主に徳島市内の映画館で見ていました。
学生時代は徳島ホール、徳島松竹、徳島東映、平和ドルビーなどでしたが、
これらの館は全て消えてしまいました。
巨大シネコンが徳島市外に出来ると、駐車料無料ですから当然お客さんはそっちへ流れてしまったのです。
都会と違って、完全に自家用車社会です。
私の居住地域では公共交通機関が一切ありません。
バスに乗ろうにも、路線のあるところまで自転車で30分、歩くと一時間以上です。
そういうわけで駐車料金があるとないとでは大違い!ガソリン代もバカにならない。

最近になって、ufotable CINEMA(ユーフォーテーブル・シネマ)が徳島市内でアニメ中心の映画館経営を始め、
そのおかげで「花の詩女 ゴティックメード」を観ることができました。
昨年11月の時点では、一番近い公開劇場が兵庫県神戸市でした。
海を越えなくてはなりません。
事情がどうしても許さなくて、涙を呑んで諦めていたところ、地元での上映が決まって感激したものです。
ありがとう!ufotable CINEMA!

しかし、この映画館、周辺の駐車場と契約してない…。
恐る恐るコインパーキングの清算をすると、漱石が吹っ飛んでいきました。
念願の永野映像を堪能したのだからあまり文句いっちゃあいけねえ、と思いつつも、企業努力を期待したいです。
出来たてほやほやで綺麗な映画館だし、リピーターを増やすためにも頑張ってほしいです。
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