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「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」2011年米・英・仏・独合作

前回「王妃マルゴ」だったので
今回は何もかもが対極にある「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」をば。
「王妃マルゴ」が16世紀後半が舞台のシリアス愛憎歴史映画なら
こちらは17世紀前半が舞台のエンタメ活劇映画です。
共通点はたった一つ、
どちらもアレクサンドル・デュマ(父親の方ね)の小説というところ。

監督がバイオハザードシリーズの人と聞いたけど
ゲームしないし、観てないし、で、前情報はTVCMだけで観に行きました。

CMのエンタメ路線丸出しダルタニアン火花↓に噴いた
still-of-logan-lerman-.jpg

疲れているときには、何も考えなくて、画面が華やかで 適度にドンパチかアクションがあって、
勧善懲悪話がもってこいですね。
その点、この映画はちょうど良かったです。
コスチューム・プレイということもあって、アクション&ドンパチが抑え気味で、どぎつくなくて、年寄りにはナイス!
何といっても画面の色調が明るい。
still-of-christoph-waltz.jpg

最近BDをレンタルしてTVで見ても(いや、TVだからか?)たいへん目がラクでした。

過去に「三銃士」映画は何本か観ているので、話もラクに乗れて、歴史映画好きの年寄りにはお得!
 
ベネチアのシーンはCG使い過ぎだよなぁと思いつつ
(実際CGの部分は映像的に味がなくて、あまりおもしろくないのです。)
まぁ、娯楽映画だから大らかな気持ちになっていくのも、年寄りの得意技!

飛行船の動力源やガスの成分については一切突っ込まない方向で臨みます。
three000p10zz.jpg
この荒唐無稽さの責任はすべてダ・ヴィンチに押し付けておく。年寄りはこじつけも難なくやれる!

俳優陣がいいですね。
多数の英国俳優の中にアメリカンとドイツ、デンマークから出演していて、ほのかに多国籍の香りがなんともいい。
特にリシュリュー枢機卿のクリストフ・ヴァルツが良すぎる。
そして、バッキンガム公爵のオーランド・ブルームが楽しそうです。
この映画の中で、彼が一番楽しそう。
still-of-milla-jovovich.jpg
悪役の醍醐味を味わっているのが伝わってきます。
悪役に肩入れするは年寄りにとっても醍醐味!
 
クライマックスはやはり剣戟で〆るのが、お約束。
これはもはや「三銃士」映画の伝統。
伝統は大切にしつつ、新しい味付けするのが革新。
どこまで荒唐無稽と歴史の整合を絶妙のバランスでやってくれるかのぅ、コンスタン・フィルム~!




三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 [DVD]三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 [DVD]
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ローガン・ラーマン、オーランド・ブルーム 他

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佐藤 賢一

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今回のプラスワン

「三銃士」はアメリカンにとって映画にしやすい題材とみえて

1921年監督フレッド・ニブロ、アメリカ製作(無声映画なので、ご自由にセリフをつけて下さい)


1948年監督ジョージ・シドニー、アメリカ製作
The Three Musketeers (1948) - Trailer


1973年監督リチャード・レスター、アメリカ製作
The Three Musketeers -- trailer

続編「四銃士」「新・三銃士」もあるよ。

1993年監督スティーブン・ヘレク、アメリカ・ディズニー実写映画
Three Musketeers - Trailer


そして、やっとフランスで映画化されたと思ったら
ダルタニアンの娘がヒーローを務めるという変化球でした。
三銃士とダルタニアンは老骨に鞭打ってがんばりマス↓
1994年監督ベルトラン・タヴェルニエ、「ソフィー・マルソーの三銃士」フランス映画
Trailer La fille de d'Artagnan


ところで、ルーベンスが描いたバッキンガム公爵ジョージ・ヴィリアーズ肖像画
200px-GeorgeVilliers.jpg
オーランド・ブルームによく似てると思いませんか。
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「花の詩女 ゴティックメード」2012年11月公開永野アニメ

いきなり今世紀!しかも直近!観たのは今年(2013年)の1月25日でございます。
鉄は熱いうちに打て!

全編が永野護テイストで埋め尽くされた、ファンにとっては至福の映画。
永野護の、永野護による、永野護(と、そのファン)のための映画です。



ところで、「永野護って誰やねん」という方へ。
1986年に連載開始、単行本は累計850万部を数えるSFファンタジー(おとぎ話)漫画『ファイブスター物語』
通称『F.S.S.』の創作者、つまり創造神。
彼は『F.S.S.』の主人公にして狂言回しの光の神、アマテラスそのものと言える。
ゆえに彼が最初に設定した年表以外は、情熱と嗜好と遊び心でやりたい放題(主に残酷と優しさの極端さで)描いている。
それは誰も真似できないデザイン力に支えられ、独特どころか、ぶっ飛んだモノになっている。

このロボットを見てください。
got1.jpg

これがロボット?と疑った方、多いはずです。
ロボットに見えませんが、実はロボットです。ゴティックメード・カイゼリン、「氷の女皇帝」です。
(くううううっっっ!かっこいい、かっこよすぎるぜ!)

そういうトンデモな人物が、原作・監督・脚本・絵コンテ・原画・レイアウト・全デザインをやってのけた映画。
金太郎飴のように、どこをどう切り取っても、永野護!
製作発表から公開まで6年、その間『F.S.S.』は休止。
しかし、永野ファンはめげない。辛抱強いのです。
創造神ですから、文句言っても仕方ないのを知っているのです。

詩女(うため)のイメージボード↓ほとんどファッションショー(それが醍醐味でもあります)。
gt.png

物語は完璧にボーイ・ミーツ・ガール、いたって素直、オーソドックスな話でございます。
ただ、もう、世界観やギミックへのこだわりはもの凄い。
そして、映像になってはっきり分かる永野護の意外な一面が現れる。
それは「詩情」。
漫画では、手抜きかと思った数ページに及ぶシルエットとセリフのみのシーンがそれに近かった。
映画ではとても長い背景静止のシーン。
一つは数え歌を詠いながら、花の種を撒く詩女・べリン。
彼女は宙を舞うようにゆっくりと踊りながら、種を撒く。
その腕はバレエのポール・ド・ブラのようだ。
謎の追跡者の飛行物体がステルス編隊発進シーンもとにかく長いワンシーン。
意味を見出すより、メカニックの詩情が漂う。
そしてエンディング・テロップの都へと続く乾いた大地のシーンに種が舞うシーン。
テロップが終わると花の道が現れる。
タイトルの「花の詩女」の物語の終わりに流れる詩情は美しかった。

が!油断大敵!!

ここから先は永野の大暴走が始まる。
ファンの目から見れば、映画がどこかで『F.S.S.』と繋がっているのはメカとコスチュームで一目瞭然なのだが、
あからさまに踊るファティマ(『F.S.S.』に多数登場する美少女型コンピューター)の姿を見せられると
「ホンマに神のやることは超越してるわ」とにんまりするしかない。
とどめはスクリーンの中で振り返ったドナウ帝国皇帝のお顔が、永野護ご本人…このシーンが静止画でまた長いのなんのって…。
(キャラはドナウ帝国皇子トリハロンですが、ニュアンス、まさにこんな感じ↓)
got3.jpg

客席からもれる忍び笑い…。しかし、彼のやりたい放題を見て、ファンは満足して席を立つのでありました。

4k技術を映像に取り入れたらしく、たとえBDになっても一般家庭では劇場の臨場感を味わえない…。
せめて関連の品を並べてみましょう。

花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド
(2013/03/07)
永野 護

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花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック
(2012/10/31)
音楽:長岡成貢 歌:川村万梨阿

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川村万梨阿 デビュー31周年記念BOX ΟΔΥΣΣΕΙΑ(オデッセイ)川村万梨阿 デビュー31周年記念BOX ΟΔΥΣΣΕΙΑ(オデッセイ)
(2014/06/18)
川村万梨阿

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音楽も、詩女べリンの声優川村万梨阿さんの声も、透明感あふれる美しさです。

F.S.S. DESIGNS 3    KALAMITY GODDERS:BOTHF.S.S. DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS:BOTH
(2008/09/25)
永野 護

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永野センセー、本当にクリスティン・V(表紙の美少女)が好きなのだなぁ…。

F.S.S. DESIGNS 4  特典ポストカード付き_F.S.S. DESIGNS 4 特典ポストカード付き_
(2014/03/07)
永野 護

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↑「カーテンをめくってもまだその奥がある」どこかの帝国のような内容です。

今回のプラスワン

私は映画館で見る場合、主に徳島市内の映画館で見ていました。
学生時代は徳島ホール、徳島松竹、徳島東映、平和ドルビーなどでしたが、
これらの館は全て消えてしまいました。
巨大シネコンが徳島市外に出来ると、駐車料無料ですから当然お客さんはそっちへ流れてしまったのです。
都会と違って、完全に自家用車社会です。
私の居住地域では公共交通機関が一切ありません。
バスに乗ろうにも、路線のあるところまで自転車で30分、歩くと一時間以上です。
そういうわけで駐車料金があるとないとでは大違い!ガソリン代もバカにならない。

最近になって、ufotable CINEMA(ユーフォーテーブル・シネマ)が徳島市内でアニメ中心の映画館経営を始め、
そのおかげで「花の詩女 ゴティックメード」を観ることができました。
昨年11月の時点では、一番近い公開劇場が兵庫県神戸市でした。
海を越えなくてはなりません。
事情がどうしても許さなくて、涙を呑んで諦めていたところ、地元での上映が決まって感激したものです。
ありがとう!ufotable CINEMA!

しかし、この映画館、周辺の駐車場と契約してない…。
恐る恐るコインパーキングの清算をすると、漱石が吹っ飛んでいきました。
念願の永野映像を堪能したのだからあまり文句いっちゃあいけねえ、と思いつつも、企業努力を期待したいです。
出来たてほやほやで綺麗な映画館だし、リピーターを増やすためにも頑張ってほしいです。
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