TOP ≫ CATEGORY ≫ 懐かし恐怖映画
CATEGORY ≫ 懐かし恐怖映画
       次ページ ≫

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comments (-)Trackbacks (-) | スポンサー広告

「キャリー」1976年アメリカ製作

高校生の時に妹と映画館まで観に行って、おもしろかったけど、肝心のクライマックスで尻のすわりが悪かった映画だ。

キャリー役のシシー・スペイセク
carrie3.jpg

母親役のパイパー・ローリーの演技が凄い!
Carrie_05.jpg


この二人だけのシーンなんて心臓わしづかみの緊迫感だ!
carrie-post.jpg

なのに
いじめっこ役ナンシー・アレンとジョン・トラボルタの軽すぎる悪役おちゃらけぶりで、
映像のトーンが盛り上がるのか盛り下がるのか、ハラハラもののバランス感覚。
これが監督の味なのかもしれないが、クライマックスで出るわ出るわ、デ・パルマ監督の総力を注いだ画面分割&グルグルカメラ効果!
「どうだ!キャリーの怒りが分かるだろ?分かりやすいだろ?これで分からん奴はいないよな?オレ、最高!」みたいなこっぱずかしさまで含んだド迫力。
こ、これがアメリカン…か…?アメリカンピーポゥなのか?
それともジャパニーズの私がおかしいのか?
というわけで、クライマックスシーンを妙に尻のすわりが悪い感覚で眺めるハメになった「キャリー」1976年版。

いやー、いろいろおもしろいが、本筋は哀れな女の子の話だ。

母親はかなり歪んだ狂信者で性に関するすべてを罪悪視、高校ではいじめっこの標的にされ、担任は面倒みつつも、持て余し気味。アメリカの田舎町で、実にしんどい毎日を送る日々。そんな彼女の秘められた超能力が怒りによって爆発炎上、学校と自らの家を血と炎で焼き尽くす。

しょっぱなから体育の授業でさっそく虐められるキャリー。
甘い旋律のタイトルロールは発育の良いアメリカンガールのシャワーシーン。
当時はぼかしが入りまくっていて、それでも衝撃のオープニング。
それはともかくシャワーを使うキャリーは突然の初潮にパニックを起こす。母親が何も教えてないからだ。
carry3.jpg

クラスメートがまたひどい。生理用品をキャリーにぶつけて笑いものにする。
体育担当の女教師が、キャリーを哀れに思いつつもいじめっ子の気持ちも分かると言うのがうなずけるほど、シシー・スパイセクの演技がすごい。ぐいぐい引き込まれる。
それに輪をかけて母親が怖い。いっそ、キャリーと母親だけで、この映画OKかもしれん。

ところがドッコイ、ディアドッコイ。

青春映画のかほりがそれを許さない。なにしろ元祖学園ホラー映画だ。
キャリーいじめの罰として、放課後の体練に参加しなければ卒業パーティ(プロムってやつですね)に出さないと体育教師が頑張る。コメディタッチで描かれる体練シーン。
carry7.jpg

「やってらんねえ!」とただ一人抜け出すいじめっ子ナンシー・アレン。
carry1.png

田舎のビッチ女子高生がエロさ全開でボーイフレンド(トラボルタ)に「キャリーが憎い!憎いのよおおおお!」と仕返しをおねだりするシーンたら、まさに暴走青春の一コマ。
一方、いじめたクラスメートの中にも優しいスー(エイミー・アービング)がいて、ボーイフレンド(金髪巻き毛のウィリアム・カット)に「キャリーをプロムにエスコートしてあげて」と頼む。
carry4.jpg

誘われたキャリーはためらいながらも、ドレスを自分で縫ったり母親に反抗したり(超能力で母を抑え込む)で、ちょっと応援したくなる。

そしてパーティ当日、いじめっ子たちの計略でプロムの女王に選ばれたキャリー、
騙されたとも気づかずに、まさに幸福の美しさが輝く。
carry5.jpg

carry-prom.jpg

この時、計略に気づいたスーが止めようとするが、女教師がスーをいじめっ子と勘違いして会場から締め出してしまう。
ここの一連のシーンがずっとスローモーションで、監督の技巧たっぷりな盛り上げが続く。
舞台に上がった彼女に仕掛けられた罠は豚の血シャワーだった。
(以下の写真と動画はグロいのでご注意ください)


carrie_1.jpg

しかもバケツがウィリアム・カットの後頭部を直撃。いじめっ子の部下が囃し立てて会場はわけのわからない爆笑に包まれる。 
さあ!ここからがキャリーの見せ場だッ!…と思ったのですが、正確には監督の映像演出術オンパレードな見せ場!



「あああ、分かりやすい、分かりやすすぎる、あああ、あああ、説明過剰じゃないですか、ちょっと、ちょっと――――!!」

阿鼻叫喚のシーンが華やか(?)に繰り広げられ、夜道を血まみれで家路につくキャリーを襲うエロいバカップルも車もろともあっけなく炎上。なんだ、このさっぱり感。

〆はキャリーの真の見せ場、母親との包丁対決。
carry8.jpg

このために先の派手な阿鼻叫喚があったのかと思うくらい、こちらは凄絶。
全くムードが違う。
そしてすべてが終わったと思いきや、スーの恐怖の夢オチシーンが観客のトドメを刺す。
ソフトフォーカスで静かに終わると見せかけて…。
でも、悲鳴を上げながら妹と私の方へ倒れかかってきた隣のカップルの方がよほど怖かったのですが…。


今回のプラスワン

冒頭のシャワーシーンを見ながら、「アメリカンは高校にシャワーがあるのか。しかもお湯!」と文化の違いを感じた16歳の春。
しかも「アメリカン、おっぱい大きい」と体格の違いを思い知った16歳の晩春。
演じている女優は高校生の年を過ぎているにしても、「アメリカン、でけえ」という認識はこの時に刷りこまれた。

そして、シャワーを使いながら、石鹸一個まるごとを体に滑らせて洗うキャリーの姿に驚いた妹と私!

そんな洗い方をするなんて、なんという贅沢(そこか!)
以来、妹はこのやり方を「キャリー洗い」と名付けた。

当時の妹は謎の言語能力を持ち、意味不明な命名を数多くした。
学生時代に二人で下宿をしていた時など、朝シャンが流行りはじめると彼女は冷水しかでない下宿の台所で冬の最中に髪を洗った。
毎朝、台所から気合いのこもった叫びが聴こえる。
「脳死ッッッ!!」
「アジスアベバッッッ!!!」
「スヤツッッ!」
他にもバリエーションがあったが、とにかく彼女は丈夫だった。冷水で洗った頭から湯気が立っていた。
家にシャワーが導入されると、さっそく「キャリー洗い」をしていた。
私が冷水シャワーでキャリー洗いを続けて夏バテになっても
彼女はぴんぴんしていた。
おそらく基礎代謝量に大差があるに違いない。
もちろん妹がはるか上位だ。
 
あれからずいぶん年を取った。
お肌も年相応に弱くなった。冬場は乾燥に悩まされている。
そこで役立っているのが「キャリー洗い」だ。
石鹸はかなり贅沢なアレッポ石鹸を使う。一個500円(税抜)。
シリアが戦乱になり、アレッポの町もひどい事になっている。
アレッポ石鹸は今も作られているだろうか。
明日あたり、いつものスーパーのいつもの場所にあるかどうか確かめたい。
もう夏場もキャリー洗いがラクになってきたのだ。


(末文ながら「キャリー」2013年版は未見です。) 
スポンサーサイト

「吸血のデアボリカ」1970年イタリア・スペイン・西ドイツ・イギリス合作

前回取り上げた「吸血処女イレーナ・鮮血のエクスタシー」の監督ジェス・フランコが文芸路線を貫いたマジメな一本です。
文芸をめざしすぎたのと、
監督本来のゆるゆる路線が合体して
ゴシックなムードが高まったかと思うと(手抜き演出で)急降下したりする、いわゆるB級ど真ん中。

しかし!そこが好きなんです!

原題「COUNT DRACULA」
Christopher Lee Jess Francos Count Dracula 02
吸血するたびに若返るというアンチエイジングなドラキュラ。

新聞の番組欄の深夜放送までチェックしていた高校時代、まだビデオデッキはなく、
寝坊ができる夏休み中は、怪奇映画特集を観まくりでした。

妹も一緒に見たらしく「デアボリカ」という言葉が忘れられないとか。
フランス語でDiabolique 「極悪非道な」とか「悪魔のような」とか、そんな言葉です。
(そう言えば「ジョジョ5部」のディアボロも同様か)

見て下さい↓クリストファー・リーの押さえた迫力で演じるドラキュラ伯爵!
ほとんど瞬きしないのです。

鏡に映らないのを不審に思う弁護士を無言で圧倒したあげく、無視。これはすごい。強引なドラキュラ伯爵です。

東欧の素朴な列車や趣のあるドラキュラの城
そこを訪ねる青年弁護士に向ける村人達の怖れと哀れみの眼差し、
蜘蛛の巣だらけの燭台、
do1.jpg

3人の女吸血鬼
狙われる美女
do2.jpg

伯爵を倒そうとするへルシング教授達に加えて重厚なテーマ曲、
定番はがっちり押さえています。
ヒロインの友人ルーシーが先に襲われ吸血鬼になり、
do3.jpg

木陰から少女を誘うシーンが高校生の頃にはエロくてたいへん印象的でした。
Soledad Miranda Jess Francos Count Dracula 02
ルーシー役のソリダット・ミランダはジェス・フランコ監督のミューズで、数多くの彼の映画に出演しましたが、
惜しくも1970年に事故で亡くなりました。

「ゴシックな吸血鬼映画を撮るぞ~~~」というジェス・フランコのやる気が伝わってくるフィルム。
なので、テンポは遅めなのが、また独特のB級ムード!
こういうゆるゆる系の映画はゆったり時間のある若いうちに味わっておくといいのではないでしょうか。
年寄りになると、何かと気ぜわしくなって「あ~、もういいわ」って、観なくなるんです。


今回のプラスワン

えー、吸血鬼の原型が「血を吸って赤黒く膨れたオッサンの死体」で、ロマンのかけらもなかったのに
なにゆえ「伯爵」にまで上りつめたのか。

1897年にイギリスの小説家ブラム・ストーカーが発表し
すぐにロンドンで舞台化された怪奇小説の古典「ドラキュラ」。
舞台上で犠牲者を襲ったドラキュラがすぐに姿を消したように見せるために
あの大きなマントが必要だったのです。
下水施設がなかった時代、糞尿を階上から道路に投げ捨てていた時代、
服を汚さないようにマントは紳士の必需品でした。
そのマントを大きな立て襟付きにして、舞台でドラキュラの必須アイテムにしたのです。
do4.jpg

ついでに、室内劇でしたから他家を訪問するという展開上、きちんと礼儀作法を身につけている必要があり
ドラキュラは紳士の仲間入りをするハメになりました。
なんということでしょう。
ロンドンの匠の手によって、赤黒い死体だった吸血鬼は変身をとげたのです。

ちなみに吸血鬼vampireの語源はセルビア語のvampirとする説が有名です。
ほかにもスラブ系言語説やギリシャ語説もあります。
ドラキュラはワラキアのヴラド3世のあだ名のドラクル(竜の息子・悪魔の意味もある) draculが元になっています。
ゆえにドラキュラは吸血鬼の中の一氏名で、吸血鬼全体を示す名ではありません。

ヴァンパイアを少しもじったバンパネラとは萩尾望都の漫画「ポーの一族」で使われた造語ですが
少女期にこれを読んでしまった人は吸血鬼=バンパネラの図式が定着しているケースがあり、
私などはまさにそのケースで
ハリウッド資本のモンスター的な吸血鬼映画に今一つ乗り切れないのは
そのせいかもしれません。

「オーメン2/ダミアン」1978年アメリカ製作

前回「オーメン」の続編でございます。

ダ~ミア~ン!(叫ぶ)

シリーズ物の第2作がたいがいエンタメ色を濃くするのは宿命みたいなものですが、
ダミアンがいよいよ自らの宿命に目覚めるのが本作です。
財閥一族の子供として
エリート養成のステータスシンボル、陸軍幼年学校の生徒として過ごす毎日に
悪魔の眷属(一目瞭然の邪悪ヅラ↓)が強力な味方となって現れ
dem1.jpgdem2.jpg
彼に悪魔の化身たれと自覚を促すのです。

ダミアン役のジョナサン・スコット・テイラーの演技が破格に素晴らしい。
時おり滲む孤児の陰や
自分に秘められた力を予感して不安を覚える少年らしさ、
正体を知ってからの苦悩、湖に向かって「なぜ僕なんだ!Why me!」と叫ぶシーン
dem3.jpg

特に従兄のマークを味方にしようとして拒絶されるシーン
dem4.jpg

邪魔者は容赦なく葬り去るべく冷たい眼差しを向けるラスト近く…。
dem5.jpg
その変貌には青春映画の香りも味わえます。
彼なくして「オーメン2」は成り立たなかったでしょう!

見 よ ! 美 少 年 !
dem6.jpg

制 服 の 美 少 年 !(後列は除く)
dem13.jpg

苦 悩 す る 美 少 年 !
dem8.jpg
従兄のマークが悪魔の眷属にならなければ殺すしかない
仲間になれと懇願するダミアン

この映画にはそうそうたる俳優が出演しています。
ダミアンの叔父・ソーン財閥会長にウィリアム・ホールデン、
その妻にリー・グラント、
ダミアンの正体をなんとなく知っている伯母にシルビア・シドニー、
考古学者ブーゲンハーゲンにレオ・マッカーンなど。

彼らの中にあって、堂々たるダミアンぶり(?)を演じ切ったジョナサンに魅了された人は多かったと思います。

テーマ曲は前作から引き続きジェリー・ゴールドスミス。
ブーゲンハーゲンが中近東の海岸を疾走するシーンに合わせてサスペンスフル↓


第2作がエンタメ色の部分は美しいシカゴと近辺の自然、そして次々と犠牲者が出るあたりですね。
今でいう、「死亡フラグ」の立ち方がよく分かります。もう危ないと思ったら、必ず死にます。
dem9.jpg
最初は死ぬまでに15~20分の余裕があったのに
後半はフラグ立つとあっという間で、ちょっと死にすぎかもしれません。

しかし、ダミアンの血が山犬って…。
医療機関のお世話になるたびに医者を殺すのかなって思いましたが、
悪魔の眷属の医者が現れて、彼の医療面を支えるのでしょう。
もしくは悪魔の化身ですから、病気やケガにも強くて大丈夫!とか…。

そうそう、第3作「オーメン/最後の闘争」は見ていません。
ダミアンがすっかり小者のおじさんオーラしか出てなかったので。
悪魔のくせに地道に狙うのが大統領って、せこいわ。
さっさと基地の一つでも乗っ取って核ミサイル打ちまくるとか
生物兵器を手にして悪の組織を立ち上げればおもしろかったのにね~。

オーメン2/ダミアン [Blu-ray]オーメン2/ダミアン [Blu-ray]
(2010/07/02)
ウィリアム・ホールデン、リー・グラント 他

商品詳細を見る

せっかく悪魔の子が覚醒する話なので、真逆の神の子の漫画も置いておこう・・・

聖☆おにいさん コミック 1-8巻 セット (モーニング KC)聖☆おにいさん コミック 1-8巻 セット (モーニング KC)
(2012/12/17)
中村 光

商品詳細を見る


今回のプラスワン

ジョナサン・スコット・テイラーファンは今も多数いるようで、Jonathan Scott-Taylorで検索!
画像も動画もわんさか出てきます。
イギリスBBCのドラマ、ドアルド・ダール(「チョコレート工場の秘密」の著者です)劇場「予期せぬ出来事」↓
ちょっと成長していますね。
dem10.jpg
dem11.jpg
dem12.jpg
映画は本作とあと一本の出演、あとイギリスのTV映画に数本だけなのに
心を鷲掴みにされた人がネットの時代に黙っているわけがなく
英語のファンサイトがあちこちにあります。

ご本人のfacebookにたどり着いた時はびっくりしました、ほんと。
でも、これという記事はなくて、俳優と弁護士をしているのだけ分かりました。
たぶん余計なことを書きこむと、往年のファンが飛びつくのでしょうね。

たいへんだなぁ…。

「オーメン」1976年アメリカ製作

えー、2006年に(激しく劣化した)リメイクをされた(失礼!)オカルト映画です。

新約聖書のヨハネの黙示録によると
「ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。
その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は666である」(13章18節)

アメリカ人外交官ソーンは、ローマの病院で死産した我が子の代わりに
6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ赤子を養子にしてダミアンと名付けます。
彼が5歳になって周囲で異変が起こり、
やがて彼が悪魔の子と知った者が彼を抹殺しようとする話です。

が、国民の大半が無宗教、ないしはアミニズムの国・日本。
どこがどう怖いのか、あまりピンと来なかったのは仕方ない。

ヨハネ黙示録をどう解釈したら、666=悪魔になるのか、よく分からないし、
今や「悪魔?いるの?マジィ~?」って国民だからね。
ただ、この島国の国民が「オーメンと言えば666」と、条件反射するようになったのは、映画の功績。
それくらい流行りました。

ショッキング惨死シーンはちょっと猟奇的で一瞬ビクッとしますが
それより怖かったのは真夜中にお墓を暴くと、山犬と赤子の骨が出てくるシーンでした。
om1.jpg

それとダミアンの乳母であり、悪魔側の人、ベイロック夫人ですね↓
om2.jpg
om3.jpg
居るだけで怖い。

家族を愛する外交官ソーン・パパ(グレゴリー・ペック)や
om4.jpg


神経質で体の弱いママ(リー・レミック)では
om5.jpg
太刀打ちできそうにないですね。
それに現代社会だけあって、パパもママも熱心な信仰の人でない!
悪魔は人間の泣きどころを突くのが上手いようです。

テーマ曲は相当に怖いですね、一度聞くと耳から離れません↓
さすがジェリー・ゴールドスミス作曲。
The Omen Music Video (Jerry Goldsmith)


舞台のほとんどがアメリカ本土じゃなくて
外交官パパの赴任先であるローマやイギリスというのがミソかもしれません。

アメリカは移民の国です。
アメリカ人のルーツをたどれば、白人(とりわけ政治経済の中枢にいる人達)は必ずヨーロッパにご先祖があるわけです。
とりわけキリスト教の一大勢力のカトリックの総本山は、
ローマの中の独立国バチカン市国で、
つい先日は根競べして初の南米出身法王を選出していたところです。
そのお膝元で悪魔の子が誕生しているのですから、
悪魔側もどこに潜んでいるか、分かったものではありません。

ラストシーンでダミアンが振り返ってニヤぁ~と微笑みますが、
キリスト教圏の方々が一番怖かったのは、そのシーンだそうです。
「両親の葬儀の場には大統領も来ていた。
ダミアンの手を引くのは彼かも知れない。
つまり、成長したダミアンが国家の中枢にいる可能性を暗示したラストだから」なる解説が
映画雑誌に載ってて
宗教的背景の違いに愕然としました。

オーメン [Blu-ray]オーメン [Blu-ray]
(2010/07/02)
グレゴリー・ペック、リー・レミック 他

商品詳細を見る


今回のプラスワン

根競べならぬコンクラーヴェ。
ラテン語で「鍵がかかった」という意味だそうで、
最近のワイドショーはハイレベルなことを教えてくれますね。

フランス・ドイツ共同制作のTVドラマ「ボルジア 欲望の系譜」(2011年・R15指定)でも
ボルジア家のロドリーゴが法王アレクサンデル6世に
選出されるまでのコンクラーヴェが
延々と描かれていて
たいへん興味深かったです。

ボルジア 欲望の系譜 DVD-BOXボルジア 欲望の系譜 DVD-BOX
(2013/07/03)
ジョン・ドーマン、マーク・ライダー 他

商品詳細を見る

選出会場&枢機卿宿舎への廊下をレンガとモルタルで塞いでしまって
本当に出入り不可能にしていました。
(小さな窓から飲食物を差し入れできますが)
そして枢機卿同士で買収と脅しと駆け引きと投票の繰り返し。
途中で高齢の枢機卿が「家に帰してくれ~」と根を上げる始末です。

ロドリーゴ・ボルジアは卑怯にも小さな鏡を使って、光の反射で合図して外部と連絡を取ったり
一番くつろぐ場所=トイレで買収を持ちかけたり
はたまた食物の差し入れをしたり
とことん腹黒いオヤジに描かれていましたが、
子供達がオヤジに負けないくらいやりたい放題なのがボルジアのイメージにぴったりで、おもしろいドラマでした。

「サスぺリア」1977年公開イタリア製作

まずは数点の画像を見ていただきたい。
su2.jpg
su4.jpg
su5.jpg
su6.jpg
su1.jpg
su7.jpg

美しい色彩がまるで一枚の絵のようだ。
ダリオ・アルジェント監督の恐怖映画「サスぺリア」は、このめくるめく色彩設定と強烈な音響で
私を虜にし続けている。

「決して一人では見ないでください。」という名キャッチコピーは伊達ではなかった。
一人で観に行って腰が抜けそうになったにもかかわらず、
30年以上たった今でも、お気に入り映画の一つだ。

ドイツのバレエ学校が魔女の巣窟で、
アメリカ人留学生スージーが数々の怪奇現象に合いながら魔女と対峙する、
いや、成行き的に魔女を返り討ちにする話だ。

最初の15分がもう白眉である。
土砂降りの嵐の中、空港でタクシーを捕まえられないスージー、
のっけから美少女いじめである。
バレエ学校に着いたら今度は中に入れなくて再びずぶ濡れになるスージー、
スージーと入れ違いに学校を飛び出し森の中を走る少女パット。
このシーンがまた禍々しくも美しい。
友人のアパートに辿りついたパットを襲う毛むくじゃらの腕。
理由は明らかでないまま、パットは殺される。
もちろん友人も巻き込まれる。
ここがクライマックスみたいなものだ。
さすが美少女をいたぶるシーンは総力を挙げている。

とにかく演出も音楽も美術も殺され方もテンションが振り切れている。
動画は見つけてあるが、
見た人がショック受けるとイヤなので貼らない。
それくらいアルジェントは狂っている。

これを映画館で2回も続けて観てしまったのだ(当時は入替え制のない映画館が多かった。)
それで、高校生になりたてだった私は映画が麻薬代わりになる現象を知った。
例の15分に痺れた。
感覚が麻痺しそうだった。
恐怖映画を見るとスカッとするというアレかもしれない。
DVDでは映画館ほどの痺れ方はできませんが。

とりあえずテーマ曲。作曲はGoblin。


最初の15分を過ぎたら、ダルジェントの美学を堪能するに限ります。
あとはそれほど怖くないし、
バレエ学校も突っ込みどころ満載です。
この辺は「もうダルジェントだから何を言ってもムダ」と腹を括るのがいいでしょう。

追記・2014年の夏、キネカ大森にて「夏のホラー秘宝まつり」で7月5日・13日いずれも18:50から上映予定。
スクリーンで観られるチャンスです!



サスペリア [Blu-ray]サスペリア [Blu-ray]
(2010/12/08)
ジェシカ・ハーパー、ステファニア・カッシーニ 他

商品詳細を見る


サスペリア2 完全版 [DVD]サスペリア2 完全版 [DVD]
(1998/10/25)
デビッド・ヘミングス

商品詳細を見る


サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX (5000セット限定)サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX (5000セット限定)
(2005/07/23)
ダリオ・アルジェント

商品詳細を見る


サスペリア完全版(サントラ)サスペリア完全版(サントラ)
(2000/08/03)
ゴブリン

商品詳細を見る



今回のプラスワン

今では恐怖映画は死語なのだろうか。
ホラーというジャンルもホラーでは括れないほど、細分化し、
ゾンビ、スプラッタ、オカルト、モンスター、パニック、それらの複合型など
レンタルビデオ店でもよく分からない棚が出来ていたりする。

私はスプラッタは苦手であまり見ない。
「13日の金曜日」がその初めだったような気がする。
「サスぺリア」にもその要素はあるが、
それよりアルジェント美学が勝っているので、ほとんど気にならない。
というか、そこに美があればOKという性分だ。
それはどのジャンルの映画にも働く性分なので、
たとえばポルノ映画(これも死語?)も「きれいじゃん!」とアンテナが傾けば見るのだけど、
なかなか出会いは少ない…。
女性が見てきれいなポルノって本当に少ない。
『スクリーン』の封切り紹介には必ず2~3の洋画ポルノが載ってて、
どんなものかなー、と眺めていた高校時代…。

(完全に話が違う方向へ…)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。